【ローモバコミュニケーション】そのコミュ力や積極性間違いです!~ギルドの人が安定しない理由~
あなたのギルドで、コミュ力が高くてギルドを盛り上げてくれる人はいますか?そういう方はとても心強いですよね。
また、いつも戦闘で先陣を切ってくれる人など、ギルド運営においてありがたい人材です。
ですが、見ている方向が違うことによって問題が発生してしまうことがあります。
私、自身も長い間ローモバをプレイしているので、様々な成功と共にもっと多くの失敗もしてきました。だからこそ、俯瞰的に見えることがあります。
今回はそんな、コミュ力や積極性を間違えて発揮してしまった結果、起こる弊害について解説していきたいと思います。
ギルドにおけるコミュニケーションとは?
ギルドにおけるコミュニケーションとは、どのようなものか考えたことはありますか?
基本的にギルドで行われるコミュニケーションの種類は「テキストによるグループチャット」が該当します。
文章でのコミュニケーションは対面とのコミュニケーションとは異なり、相手の表情が見えないため、言葉選びであったり、雰囲気を伝えるための顔文字だったりと注意を払っている方が大半です。
この中で、ギルドの価値観と異なり、メンバーが不快に思うような発言をしていると注意をされたり、最終的にはギルドの雰囲気を悪くするとしてキックされてしまったりします。
一方で、ギルドチャットでみんなを盛り上げたり、話題を作ったりする人はギルドに取って、とてもありがたい人物になったりします。
つまり、ここで重要なのは「メンバーの大多数に受け入れられるコミュニケーション」が評価されるということが分かります。
つまり、まとめると以下がギルドにおけるコミュニケーションの基本となります。
結束が生むコミュニケーションの歪み
ギルドにおけるコミュニケーションは「テキストで誤解をされないコミュニケーション」×「大多数に向けたコミュニケーション」であると結論づけましたが、中にはこれらを上手に行える人がいます。
そういう人は総じて、ギルドチャットの中心にいることが多いですよね。ちょうど、クラスやチームの人気者のような感じです。
みんなを楽しませて、盛り上げることができるので、雰囲気自体はとっても良くなります。
そう、1点ちゃんと認識できていれば…。
人気者は関係性ができあがっているから成り立つ
ギルドの人気者が人気者たらしめる理由は、グループ内の承認があってはじめて成り立つのです。
どういうことかというと、「ギルド内での関係性ができあがっているから」と前提があるということです。
裏を返せば、そのギルドの人気者は他のギルドに行った瞬間に、人気者ではなくなります。
そりゃ、そうですよね。ギルドに入ってきたばかりの人が、いきなり人気者だったらおかしいですよね。
もちろん、広く発信を行っていて一般ユーザーからの認知があり、周囲から憧れられているみたいなプレーヤーであれば可能性は0ではないですが、多くの場合、当てはまりません。
つまり、「人気者はギルドで関係性を構築したから人気者になった」ということです。
新規加入者には人気者かどうかは関係ない
前章を話したのは、結局ここに繋がるからです。新規加入者にとっては、誰が人気者だろうが、ぶっちゃけ関係ありません。
先に話したとおり、「関係性の構築ができあがっていないから」ですよね。
しかし、そのことに気が付けなければ、いつも通りのその人気者を中心とした会話が繰り広げられます。そう、ちょうど、こんな感じに。
新人:よろしくお願いいたします。
メンバー1:よろしくー
メンバー2:よろしくお願いいたします。
メンバー3:いらっしゃい!
人気者:ようこそ!なんでも聞いてね。
新人:ありがとうございます。
人気者:でね。○○なんだけ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
メンバー1:そんなことある?
メンバー2:それは馬鹿すぎ~。
メンバー3:やばいね~。
うん、いつも通りだね…。
「おい!ちゃうやろ。もっと新人さんと話せや。」って思いませんか?しかし、ギルドで関係性ができあがっている場合、こんな普通なことを普通に見逃します。
この時点で、新人さんとの貴重なコミュニケーションのタイミングを完全に失ってしまったことになります。
あなたがもし学校の転校生で、最初に紹介された後に拍手されたが、お昼には、クラスの中心の人がメンバー達を集めて談笑している姿をみているだけの状態になってしまったら。
これって実際、めちゃくちゃ話しかけにくい。フルシカトも良いところですよね。学校行きたくねーってなりますw
良くも悪くも人気者が中心となったコミュニケーションは、関係性ができあがっているがゆえにまかり通ってしまい、最も話しかけなくてはいけない新人さんをスルーしてしまうということが発生します。
このように結束が悪い方向で進みコミュニケーションを歪ませてしまうことがあるのです。これらは結束が同調として表れることによって発生します。
コミュ力を誤認しているケース
はじめに断っておきますが、私自身はそんなにコミュニケーション能力が高いというわけではありません。どちらかというと、かなりコミュニケーションについて調べたり、試してきたタイプです。
なので、コミュ力が高いと思う人とコミュ力が低いと思う人の両方の気持ちがなんとなく分かります。それを踏まえて、お話を進めていきます。
コミュ力が高いと思っている人のバイアス
基本的にコミュ力が高いと思っている人は、自分自身で話しかけていくのが当たり前だと思っている傾向があります。そのため、他者も同様に自分から話しかけなさいとアドバイスをします。
確かに、それは事実ですし、私自身もそうした方が良いと思っています。ですが、それが当てはまりにくいのが、アウェイの環境へ新しい人が来たときです。
職場でこんな経験をしたことがある人はいるではないでしょうか。
コミュニケーションが大事だと豪語する上司。
上司自体は話が上手で、多方面に顔が効きます。そのため、自分自身がコミュニケーションによって良い思いをしてきました。
しかし、実際には部下は自分に相談に来ないため「なんで、相談に来ないんだ」と腹を立てています。
そして、「お前らにはコミュニケーション能力が足りないんだ」と高説を垂れる始末です。職場の雰囲気はずっと変わらずに、新しく入った人はひとり、またひとりと退職者が続出。
最終的には上司の所属する部署は深刻な人員不足に悩まされる結果となってしまいました。
この上司のスタンスは終始、「コミュニケーションはお前らから始めろ」というものです。でも、そんなにコミュニケーションをとれとれ言われるだけでは、新人は余計に委縮してしまいます。
これがコミュ力が高いと自負しており、自分の価値観としてのコミュニケーションのあり方を他者に押し付けてしまった例です。
なまじ、コミュ力が高いと思い込んでるが故の偏見が生じていますよね。
新人が抱えやすい感情の理解が重要
では、この上司はどうすればよかったのでしょうか。
結論からいうと、上司が自ら声をかけて、どんなことに悩んでいるのか聞くべきだったのです。
人間は古来から集団行動をしてきた動物です。そのため、グループから追い出されると生存が危ぶまれるため、なるべく状況を整理し、下手を打たないように本能的に立振る舞います。
周りの人間関係ってどうなっているのかな?どんなことが話題に上がってるんだ?変に話しかけて嫌われないかな?とりあえず、周りのコミュニケーションの様子を見ておこう。など
基本的に周囲から嫌われないように立ち振る舞うために情報を収集している状態です。もちろん、仕事の場合は、給料を支払ってもらう身なので、受け身な状態でいるのはよくありませんが、何もしたくないから静かにしているわけではありません。
特に、ギルドで「よろしくお願いします」と挨拶をしている人は、もとより仲良くなるつもりできています。
しかし、機を逃してしまうとなかなか入りづらくなってしまいます。加入者が様子見をしている状態を、周囲は「あまり話さない人なんだな」と勝手に認識してしまう恐れがあるからです。
私が移籍する人へ「声をかけた方が良いよ」とアドバイスをする場合は「後になればなるほど、入りづらくなってしまうよ」ってことを含めています。
これはいわば、移籍者向けのアドバイスです。
迎える側もそんな状況をしっかりと理解して、歩み寄る必要がありますよね。
だから、比較的、平常心でいられるギルドメンバーから声をかけるべきなんです。
コミュ力を発揮すべきときは新しい人との出会い
コミュ力が高いというのは、仲の良い仲間がいるということではありません。むしろ、新しい人が来たときの方が真価を求められます。
既存のメンバーといつもと変わらない内輪ネタをしている場合ではありません。ギルドに入ったばかりの不安を抱えている人がそこにいるじゃないですか?
そんな人と会話をしなくて、コミュ力が高いって話はありえません。
それはコミュ力が高いではなくて、自分が話の中心に居たいだけ、だと私は感じてしまいます。
コミュニケーション能力は基本的に「聞く力」「伝える力」「読み解く力」の3つの要素から成り立ってします。
※諸説あるので、分かりやすいところでこの3つです。
コミュ力が高いと思っている人の多くが、「伝える力」のみが秀でている可能性が高いです。なので、新規の加入者に対してそのままスルーしてしまうということが起こるのです。
むしろ、新規加入者に対して求められるのは「聞く力」と「読み解く力」なのです。
コミュ力を上げるために重要なこと
ここまでの内容から新規加入者へ対する対応がマズいことに、なんとなく気が付いてきましたよね?
じゃあ、これをどうやったら改善できるのかというお話です。前章で、新規加入者に対して「聞く力」と「読み解く力」が必要だとお伝えしました。
まずはこれを磨いていきます。
コミュ力を底上げする読み解く力の磨き方
読み解く力とひとくちに言っても難しいですよね。笑
具体的に該当するものとして、「価値観」「背景」「性格」「感情」「思考性」「意図」など非言語の部分が挙げられます。
ブログは基本的に読み解く力を用いて、ユーザーの欲しい情報を分かりやすく伝えるという構造となっています。もちろん、話したいことを話してるときもありますが、これらはYouTubeやSNSにも同じことがいえます。
よくSNSの炎上とかがありますが、これはこの背景にあるものを理解しない上で、言語情報だけを部分的に切り取ったりするために発生することが多いです。
芸能ニュースなどは、印象の良くない部分だけを切り取って情報操作をしていますよね。例えば、不倫や失言とか。
逆に炎上商法とかは、背景をあえて伝えずにインパクトある言葉だけを用いたりします。
読み解くべき情報を理解せず、メディアに踊らされて他者を叩いてる人はコミュ力が低いんです。笑
発せられた言葉には、言葉以外の意味が含まれていることを知ることが必要です。その上で、裏にある情報を連想ゲームのように広げていきます。
例えば、プレーヤーが「私は無課金です」と言ったとしましょう。
この言葉だけでも、たくさんの意味が含まれている可能性があります。
ある人は「無課金だから緩くして」かもしれませんし、「無課金なのに強いでしょ?」と自慢をしているかもしれません。他にも「無課金だから兵は出しません」「無課金だから戦闘はそこそこ」など、膨らませればたくさん出てきます。
状況や感情を組み合わせていくことで、その人の意図を読むことができます。
戦闘ギルドに移籍してきた場合では、「無課金なのでそこそこでやります」という宣言になります。初心者の集まるギルドに移籍してきた場合は「無課金でここまでできるんだぜ。すごいでしょ?」ってマウントを取っていることが分かります。
連想して推測を立てる。これを繰り返していくことで読み解く力がついていきます。
「自分だったら、他人だったらを想像する力」といっても過言ではありません。
コミュ力の根幹となる聞く力の磨き方
コミュニケーション能力の中で、最も重要だと私が思うのがこの「聞く力」です。
具体的に該当するものとして、「傾聴力」「質問力」「理解力」「共感力」「受容力」など聞き流すではなく、受け止める力が挙げられます。
ギルドの加入者に対して本来あるべきファーストアクションは前述したとおり、質問を投げることです。
どのような価値観を持っているのか、話題はあるのか、返事をすぐしてくれるタイプなのかは今後のコミュニケーションを取る上でも集めておきたい情報です。
普通にパーソナルな部分である「出身地」「趣味」「好きなアーティスト」など、対人のコミュニケーションと一緒で構いません。
この時のスタンスとしてイメージは、バッティングピッチャーになって相手が気持ちよく打ち返せるボールを投げることです。その上で、ナイスヒットと声をかけて盛り上げていく。この感覚さえつかめれば相手は話をしてくれます。
聞く力を磨く上で重要なのは、自分が気持ちよくなるのではなく相手に喜ばれるを意識することです。
優れたリーダーは、なぜ「傾聴力」を磨くのか? 職場の心理的安全性が高まる本【電子書籍】[ 林健太郎 ] 価格:1,540円 |
人生で必ず読むべきおすすめ著書
人気者だからこそ、周囲への気配りを
まとめにはなりますが、せっかくギルドで人気者になれたのであれば、それはとても喜ばしいことです。
そして間違いなくギルドの中心にいるといっても過言ではありません。
それと引き換えに「あなたの言葉の重み」が変わっていきます。影響力が大きく変化するのです。これに関しては私自身の経験も含まれています。
だからこそ、周りを鼓舞することもできるし、貶めることもできます。
あなたが掴んだ影響力は、良くも悪くもギルドを変化させる力を持つのです。だから、自身が目立つことより、周囲を活躍させる方向に使わなくてはなりません。
私がやります。ではなく、○○やってみて。
発言してください。ではなく、○○さんどう思う?
質問してください。ではなく、○○さん何が分からなかった?
「読み解く力」と「聞く力」この2つがあなたの「伝える力」を最大限発揮させる最強のコミュ力になります。