【ローモバルール】ルール設定の基礎を解説~自衛で分かるギルドのルール強度~
あなたのギルドには特殊なルールはありますか?
ルールというのは意外と難しく、細かすぎてもプレーヤーに嫌がられて、決めなすぎてもメンバー間のトラブルが発生したりします。
しかし、世の中に交通ルールがなくては、みんなが自由に車を動かすことで、事故が発生してとても危険な世の中になってしまいます。
ギルドも同様で、メンバーの心理的安全性を確保するために、ギルドにはルールが必要なのです。
今回はそんなルールの作り方について自衛に注目して、ひも解いていきます。
ギルドにおけるルールの役割
では、ギルドにおいてルールというのはどのような役割があるのでしょうか。
このことを真剣に考えている人はあまり多くはないと思いますので、今回明らかにしていきましょう。
ローモバにおいて、ルールは以下の3つに分類することができます。
- サポート系のルール
- システム系のルール
- コミュニティ系のルール
※個人的分析からの区分となります。
サポート系のルール
ギルドのサポートを目的としたルールになります。
基本的に個人が主体的に行わなくてはいけない内容をサポートする形で設定するルールと考えると分かりやすくなります。
サポート系のルールは、ギルドが最低ライン超えるためのルールとして設定することが多く、ここまでは補助するけど、これ以上は補助しないと明確に分けることで機能しやすくなります。
システム系のルール
ギルドにおける品質や特色、方向性を守るためのルールとなります。
基本的にギルドを持って行きたい方向へプレーヤーを誘導するためのルールで、加入したプレーヤーと一緒にギルドの目指すべき方向へいくために設定します。
ローモバにおいて、自身のギルドがどんなギルドにしたいかは、非常に重要な要素です。この方針がなければ、プレーヤーを導くことも一緒に楽しむことも叶いません。
導くなんて偉そうに聞こえますが、運営が何をしたいのかが分からなければ、困ってしまうのがプレーヤーです。よく反対の意見が出るから進められないというのは、これらのルールを設定していないことから生じます。
システム系のルールはこれらを実現するための手段としての役割を果たします。
コミュニティ系のルール
ギルドにおけるメンバー間でのトラブルを避けるためのルールとなります。
基本的にギルドにおけるコミュニケーションの考え方や特定の派閥を作らせないために設定します。
基本的な対人コミュニケーションにおける価値観の統一を図っておくのが望ましいです。多種多様な意見が出るのは当然のため、絶対にやって欲しくないNG項目を作っておく方が無難です。
また、ギルド内での派閥争いほど、不毛なことはありません。これらを引き起こさないためにもコミュニケーションは多くの方と取ることをおすすめします。
ギルドにおけるルール設定の順序
ここまでルールの種類と役割について解説しましたが、これらを設定する際に必要な関係性や力関係からルールを作る上での順序を導き出すことができます。
上記の図解の通りにルールの力関係は成り立っています。
ルールを設定する上で、最も重要なのはギルド政策です。ギルド政策というと難しく感じますが、言ってしまえば「ギルドにどんな変化をもたらしたいか」ということです。
基本的に「ああしたい」「こうしたい」ということは言動で伝えるだけでは絶対に実現しません。それを仕組み化して一言で表したのがギルド政策になります。
この仕組みを整える役割を果たすのがルールとなります。
「どのような仕組みで政策を実現させるのか」が最も重要で、これがシステム系のルールに該当します。それに合わせて「どこまで補助をするのか」がサポート系のルール、「だれが担当するか」がコミュニティ系のルールとなります。
- システム系のルール
- サポート系のルール
- コミュニティ系のルール
そのため、上記の順番でルール決めを行っていくことを推奨しています。
自衛に関するルールの設定方法
ここからは例題を行っていきます。今回よくあるルールとして「自衛」について取り扱っていきます。
自衛は基本的に個人が行うべき内容であるため、区分としてはサポート系のルールに該当します。なので、決めるべきは「どこまでサポートをするのか」ということです。
今回は3つのケースを用意しました。
戦闘ギルドの場合
基本的に戦闘ギルドの場合は、兵数が揃っている城が多いです。加えて、戦闘を目的としているため、相手にいい様にされてしまっては元も子もなくなります。
ギルドで行うべき政策としては「自衛の完全徹底」です。
これが意味するところは、サブもメインも関係なく相手に隙を与えるような状態にしないということを指します。そのための仕組みとしてのルールは「自衛ができないメンバーの徹底排除とミスのフォロー体制」を敷く必要があります。
まずは、システム系のルールとして「足切りラインの設定」が必要です。
例えば、1ヶ月に2度ロードを取られたらギルドからのキックや注意しても直らない場合はキック対象とするなどです。
サポート系のルールとしては「寝落ち時やラリー時のフォロー」をどのように行うかが課題となります。
例えば、ギルドのオープンチャットに加入を必須にしたり、スカイフォンの導入を必須にして、連絡先を可視化するなどが挙げられます。
コミュニティ系のルールとして、寝落ちや内政装備落ちなどの注意喚起を頻繁に行い、それに対してネガティブな反応をする人は切ってしまう方がギルドにメリットがあるという価値観を作ります。
自衛に関して、判断軸を作りやすくなるので、戦闘ギルドにおいてはそこまで悩む必要があまりありません。
ラインは厳しく、その分フォローも手厚くすると納得感を得られやすい。
戦闘民・農民半々の発展途上のギルドの場合
ここからは少し調整が難しくなっていきます。
発展途上で戦闘民・農民の両方が存在する場合は、「現状を維持するのか」「変革を行うのか」で設定を変える必要があります。
戦闘ギルドへ変革していきたい場合は、戦闘ギルドと同等の自衛意識を持たせるようにギルド政策を変えていけば良いですが、現状維持の場合は良い塩梅を見つける必要があります。
基本的に戦闘をしようが、しなかろうが自衛をしていなければ襲われます。まずは、この価値観から普及をさせる必要があります。
その上で、「足切りのライン」を比較的緩めに何度もチャンスを与えるように設定し、「寝落ち時やラリー時のフォロー」も推奨程度にとどめるぐらいがちょうど良いです。
やがて、ゼロードを頻繁に行うメンバーはゲーム自体が楽しくなくなっていくので、安定した自衛環境へ変わっていきます。
ラインは柔軟に、フォローはそこそこで、残るメンバー・伸びるメンバーとの振るいにかけていくような設定を行う。
完全農民ギルドの場合
完全農民ギルドの場合は、特に自衛に関してルール決めを行う必要はありません。基本的にほんのちょっとの優しさ程度で充分です。
例えば、「シールドしたから兵逃がしていいよ~」だったり、「強い敵が来たから注意してね~」だったり、メールで流す程度で構いません。
基本的には、自分のリズムでプレイしたい人が多いので、あまり干渉をしない方が得策といえます。
強くなりたければルールはしっかり設定を
本記事のまとめですが、ルールは所属するメンバーが全員守らなくてはいけないものです。
ルールに関しては様々な意見が飛び交うと思います。ですが、本来そうあるべきなのです。むしろ、反対・賛成が出なくては本当の意味でのギルドの結束はあり得ません。
ルールを守れるメンバーというのは、価値観や共感性が高い人たちです。言い換えれば、自分達の進みたい方向性を体現してくれる人たちです。
ギルドのカラーというのはギルドのルール状況によって大きく変化します。他所を気にする必要はありません。それがあなたのギルドのカラーです。
ギルド内で出る不平・不満の多くは、基本的に「やらないための言い訳」でしかありません。本当に意見のある人は提案を出してくれます。
もし、あなたがギルドの成長を真剣に願いより良いギルドへ変えていきたい場合は、自信を持ってルールをしっかりと設定することをおすすめします。